日本、しかも大阪で、こんなにすばらしいワインができているんだと仲村ワインと感動の出会をしたのが丁度あびこにクリニック開院した頃。ボトルされたワインはいつも魅力的な香りに溢れ、また、杭全近くにある仲村酒店で味わうしっかり熟成の樽出しワインには体が洗われていくような新鮮さを感じます。作り手の仲村現二さんとお話させていただく機会も時に。深夜までブドウへの情熱、チャレンジ精神とこだわり、チーム造りなど、丁寧に丁寧にワインができるまでの沢山の工程での熱意をお聞きしてパワーをいただいています。

お盆の8月14日は水曜の休診日でしたので、近鉄上ノ太子駅近くにある仲村さんの実家でブドウのサビ取り(不揃いな部分をハサミで取り除く作業)体験をしました。丁度、デラウエアの収穫時期。日本全国から来られたボランティアの方々に教えていただきながら、ブドウの不揃いな部分をハサミで取り除く作業です。房によって色や状態がかなりバラエティーに富みます。どの粒がワインにいいのかについてもまったくの素人なので、「最初はとにかく食べて美味しい粒か美味しくない粒かを体験してください。美味しいと感じる粒は美味しいワインになりますから。」と仲村現二さんに教えていただき、最初の2時間は相当食べました。収穫してからブドウ汁を絞るまでの時間も大切な要素だそうで、世間話をしながらも、作業は休まず夕方まで続きました。美味しいワイン造りにほんのちょっとですが貢献できたかなと感じる1日でした。

サンフランシスコベイエリアに5年すこし住んでおりましたので、アメリカのテクノロジーと財力がナパ/ソノマなどカリフォルニアが生み出すワールドクラスのワイン触れる機会にも恵まれていました。仲村現二さんのワインはそのクラス以上のエネルギーに溢れています。これからも世界的な大阪物として、仲村さんの魅力と個性があふれるワインを造っていただければと願っております。

 

写真上:歴史感あふれる竹内街道を歩いて仲村さんのお宅へ

写真中:作業風景。皆さんの熱意を感じながら、見よう見まねで作業に参加。

写真下:さび取り作業後のデラウエア。食べてみると、さわやかな甘みがふわーーと広がります。