「胃カメラ検査は受けてみたいけど、“痛い“、”しんどい“、”つらい“と聞くので避けてきました」とお話されることにしばしば出会います。胃カメラ検査は、食堂や胃の粘膜の炎症状態までしっかりと観察できるので、バリウム検査と比較すると大変豊富な情報が得られます。バリウム検査ではまず検出することは難しい平坦でわずかに隆起するポリープなども明瞭に観察できます。加えて、逆流性食道炎の状態、早期胃がんの有無、ヘリコバクターピロリ感染の有無、慢性胃炎や萎縮性胃炎の状態、十二指腸の炎症状態なども観察できます。

2020年11月14日(土曜)16時〜、経鼻胃カメラ研究会in関西web会議に参加し、出雲中央クリニックの宮脇哲丸院長先生から経鼻内視鏡(胃カメラ)の際の局所麻酔法についての講演を聞きました。私は、経鼻内視鏡が開発される以前は従来型の経口内視鏡で、経鼻内視鏡が開発された2005年以後は経鼻内視鏡での胃カメラ検査で診療にあたってきました。鼻への麻酔方法においても独自の工夫を重ねております。そして、親しみ易い胃カメラ検査環境を整えることにも気を配り、少しでも楽に、少しでも痛みが少なく検査を受けていただけるよう取り組んでおり、「これなら毎年検査を受けたい」と多くの方から感想をいただいております。また、軽く眠った状態での胃カメラ検査も行っておりますので、胃が心配な方はご相談ください。