2020.12.12(土)16:00〜大阪で開催された漢方トレーニングキャンプに参加しました。小児科、循環器科、整形外科、内科など様々な領域での漢方治療に精通している医師、webで参加されている医師を含め、合計30名程が参加し、いろいろな診療場面での漢方療法についての討論を行いました。小児科診療で5〜12歳を対象とした腹部症状の漢方治療は、その発生要因を考えての漢方薬の選択が中心で、大人の下痢や腹痛治療にも応用できる点が多く勉強になりました。下痢なら下痢止め、腹痛なら鎮痛剤という、対症状的な西洋薬の選択に加えて、体質から改善する漢方薬の選択は、日常診療でも思わぬ効果を実感することが多くあります。肌つやがよくなった、元気に仕事でできるようになった、よく眠れるようになった、などを実感いただいた方は、その後も持続的に漢方薬を服用されることが多いです。

今の季節に気になる風邪の初期症状。ぞくぞくする、寒気がきそう、2−3日後にしんどくなりそうなどの症状では、体をしっかりとあたためる漢方薬内服が風邪の悪化を未然に防ぐことも多くです。ただ、同じ漢方薬が全ての方に効果がでるわけではないので、注意が必要です。体質、年齢、持っておられる他の病気、どうしても休めない仕事がたてこんでいるか、数日はゆっくりできるか等を勘案して、従来の西洋薬処方にご希望の方には1−2種類の漢方薬を追加しておりますのでご相談ください。

尚、新型コロナ感染が落ち着くまでの当面の間、風邪の初期症状の方も含め、風邪・発熱症状の方の診療は、通常診療終了後の予約時間でのトリアージ対応または、電話診療での対応としております。まずはお電話(06-6655-1122)にてご相談ください。