高齢の方の日常生活で気をつけるべきことの一つとして、骨折の予防対策が挙げられます。骨粗しょう症がある場合には内服などでの治療はその対策の一つです。また、日常の行動に目を向けると、夜間就寝時に頻尿がある場合は、つまずきや転倒の危険性から、骨折リスクが約1.8倍高くなるといわれています。

2018.11.10(土)17時〜、

福島で開催された高齢者医療フォーラムに参加し、くろだ泌尿器科クリニック院長の黒田秀也先生から、夜間頻尿の病態と最新治療についての講演を聞きました。

夜間頻尿は、過活動性膀胱が原因であることが多いです。過活動性膀胱の治療に12月から新しい薬が加わります。この新薬は、従来の薬では時折経験していた口渇感や便秘などの副作用が少なく、20歳代の方からご高齢の方まで幅広い年齢の方に服用いただける薬です。夜間頻尿が改善することで、日常生活をさらに楽しくお過ごしいただけることを期待しております。

なお、過活動性膀胱の診断には、膀胱超音波で膀胱腫瘍がないか、膀胱内残尿が多くないかなどの確認が必要です。当院では、フルデジタル超音波検査にて検査を行っておりますので、夜間頻尿でお悩みの方はご相談ください。