卵黄の香り豊かなパオンデローとのコーヒータイム ベイラリトラル地方(左)とリバテージョ地方(右)のパオンデロー

カステラの語源とされているパオンデロー(ポルトガル菓子)とのコーヒータイムは気持ちを暖かくさせてくれました。パウロ・デュアルテさんが営むステラ・ド・パウロのパオンデロー。口に含むと卵・小麦・砂糖の素材がシンプルながらも洗練されたみごとな融合具合で、視覚味覚嗅覚を刺激してくれます。個人的に言葉から感じる“ポルトガル菓子”のひびき具合とは異なる、伝統をしっかりと感じるお菓子。“本物”、“一流”、“伝統”という言葉が菓子箱を開けたとたんに聞こえてきた感じでした。

 

 

工房でのパウロ・デュアルテさん。手前はオリジナルのアズレージョ(ポルトガルタイル)デザインが美しいパオンデローの菓子箱

工房「カステラ・ド・パウロ」は京都北野天満宮の大鳥居の真東横にあります。店名はパウロさんが日本のカステラをポルトガル・リスボンで広めようと営んでいた時のカステラ工房名と同じです。

 

 

 

 

カステラ・ド・パウロ工房の外

デュアルテご夫妻が紹介されたTV番組を観ての訪問でした。お店に伺って、そしてパオンデローを食べて、文化を伝えることを背負っておられることが実感できました。個人的には、パウロさんは一度ぜひお話しができたらなと願っている方です。ポルトガルでカステラ文化を広める活動での苦労は?、今は逆に日本でポルトガル菓子文化を伝えるにあたっての工夫と楽しみは?、活動を続けている際に閃いたことは?などなど。コーヒーと相性がすばらしい、素敵なパオンデローを作っていただきありがとうございました。