花粉症のお悩みで来院される方が急に増えてきました。昨年(2022年)の大阪での花粉飛散量は例年よりかなり少ない状態でありましたが、今年は例年以上の飛散となっています。鼻汁、くしゃみ、鼻づまり、眼のかゆみなどが花粉症の良く知られている症状です。花粉による反応が気道で発生すると、咳や痰の症状が出ることもあります。これらの一般的な花粉症特有の症状の有無にかかわらず、花粉が顔などの皮膚と反応して、顔や首の痒みや皮膚炎を引き起こす皮膚トラブルで来院される方が今年は特に多い印象を持っています。

顔などの皮膚トラブルを引き起こす花粉症を、花粉皮膚炎と呼びます。種々の花粉により発生する通年性の花粉皮膚炎の方もおられますが、スギ花粉アレルギーと関連して初春に発生することも多いとされています。眼のかゆみなどのアレルギー性結膜炎や、眼のまわりの皮膚炎と共に症状が現れることも多くあります。顔のなどの保湿を心がけ、花粉との接触をなるべく減らす工夫をした上で、アレルギーを抑える内服薬を処方致します。スギやヒノキなどの季節性花粉との反応性を血液検査(特異的IgE抗体検査)で確認することも意味がある場合があります。

2023年2月27日(木曜)19時〜、webで開催された花粉症フォーラムに参加し、秋田大学耳鼻咽喉科教授の山田武千代先生から、花粉症の多彩な症状と治療についての講演を聞きました。当院では、花粉症の花粉飛散季節や症状に応じた内服治療や血液検査を行っております。花粉症かな?とお悩みの方で血液検査を希望の方は、受診の際にお申し出ください。

当院からの花粉症情報については以前のご紹介も参照ください

 

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