春から夏にかけてのくしゃみ・鼻水・目のかゆみ等のつらい症状。日本では、なんと、約2500万人もの方が花粉症、アレルギー性鼻炎で悩まれているそうです。スギなどの花粉飛散量は、前年夏の気温が高いと多くなるといわれておりますので、今年の夏が酷暑であったことを考えると、来年の花粉飛散は多くなると予想しても良いでしょう。

2018.9.1(土)18時〜、

大阪で開催されたアレルギー性鼻炎治療カンファレンスに参加し、富山大学医学部・耳鼻咽喉科教授の藤枝重治先生の講演を聴きました。約20年間の福井県民アンケート調査を解析して見えてきた花粉症・アレルギー性鼻炎の予防戦略についてのお話でした。

その中で興味深かったのは、ヨーグルト、納豆、そして、お漬け物を多く摂っている人とそうでない人との比較試験で、摂っている群で花粉症での抗アレルギー薬の効果が高く、つまり症状が軽くなりますよという解析結果でした。さらに、花粉症の症状が自然消失する割合も高いということです。どのタイプのヨーグルトかについては言及されていませんでしたが、発酵食品を多め摂ることで腸内環境が変化することがその理由の一つと推測されます。つらい症状がすこしでも軽くなるための工夫の中で、日常の食事で行える情報として、すこしでもお役にたっていただけると幸いです。