インフルエンザや風邪が流行する季節になりました。インフルエンザ治療では昨シーズンから感染細胞内でのインフルエンザウイルスの増殖を抑制する作用のある内服薬が導入され、内服治療の選択の幅が広がっています。また、風邪治療ではつらい症状に対する対処内服療法に加え、炎症や発熱の状態を鑑みながら、場合によっては抗生物質の内服も適宜検討しながら治療にあたっております。

さて、抗インフルエンザ薬、抗生物質、便秘の薬、帯状疱疹の薬、糖尿病の薬などの内服において、腎臓のご病気をお持ちの場合は、腎臓機能の状態に応じて内服薬の量を調整する必要がある場合があります。

2020.1.18(土)17時〜、住吉大社で開催された多職種連携医療の会に参加し、白鷺病院薬剤部吉田拓弥先生から腎臓病患者の内服薬服用の際に注意すべき点についての講演を聞きました。腎臓病といっても慢性腎臓病の軽症の方から透析治療を受けておられる方まで病態は様々です。病状によって、内服薬の選択や服薬量に注意を要する場合もあります。より適切な内服治療の選択のためにも、他院などで腎臓病の治療を受けておられる方は、風邪などで受診されました際には、お申し出いただけますと幸いです。