急に皮疹ができてきた、かゆみに加えてなくなんとなくぴりぴりとした痛みもある、あるいはひりひりする痛みがある場合は、帯状疱疹による皮疹の可能性があります。時には、痛みが強くて寝返りが打てないくらい痛むという方もおられます。神経節に潜伏している水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化し神経をすすんで皮膚まで到達して皮疹を生じます。通常両側に発生することはなく、皮疹部位は体の中央線を超えず右か左どちらかのみであるのが特徴です。発症要因として、体がとても疲れている、免疫能が低下する基礎疾患を持っている、ストレス過多、加齢などが挙げられます。お若い方でも仕事が忙しく睡眠時間がしっかりとれていない場合などに発症し、来院されることも多くあります。

2019.11.20(水)14時〜、住吉区医師会館で開催された住吉区医師会学術勉強会に参加し、大阪急性期総合医療センター皮膚科主任の林美沙先生から、日常診療で気をつける帯状疱疹・ヘルペス・蜂窩織炎についてのお話を聴きました。

帯状疱疹に罹った際は、1日でも早く内服治療を開始することが大切です。それは帯状疱疹が治った後に残る神経痛(帯状疱疹後神経痛)を少しでも軽減させる効果もある為です。時には、眠ることができないほどの神経痛症状が年余に渡り続く方もおられます。また、帯状疱疹の発生部位や皮疹状況によっては皮膚科入院治療を必要とする場合もあります。あれっ?帯状疱疹かな?と気になる皮疹に気づかれた際は早めに受診ください。