春から夏への季節の変わり目は、めまいが起りやすい季節です。

2018.3.31(土)17時〜、

大阪で開催された近畿北陸気道疾患カンファレンスに参加し、川崎耳科学クリニック院長の坂田英明先生から日常診療で出会う「めまい」についての最新トピックスについて講演を聴きました。

めまいが発生したとき、原因となっている器官が脳なのか耳なのかを鑑別することは大切です。脳が原因の場合は、目が上下に動くようなめまいが多いとされています。頭のCTやMRIなどの検査が必要な場合もありますので、ご来院ください。

一方、耳が原因の場合は、グルグルまわる、あるいは体がふわふわ浮くようなめまいが多いです。代表的な病気として、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎が挙げられます。めまいが続く時間に特徴があり、良性発作性頭位めまい症では通常長くて1-2分、メニエール病では4時間ほどまで、前庭神経炎では数日から数週間と長く続きます。

当クリニックでは、発作急性期には注射や内服治療、維持予防期には内服治療を行っております。漢方処方の組み合わせもご相談の上行っております。繰り返し発生する方には、めまい予防の体操も有効といわれており、体操解説本を本棚に置いておりますので、ご覧になってください。前庭神経炎や聴力障害を伴う場合などは、耳鼻科受診ご紹介もさせていただいておりますので、ご相談ください。