2019.10.26(土)17時〜、大阪急性期総合医療センター消化器内科主任部長の薬師神崇行先生と上本町で肝機能の血液検査についての講演会を企画し、同センター消化器内科主任の俵誠一先生に講演をいただきました。大阪市内から約100名の医師の方にご参加いただきました。

健康診断や受診の際の血液検査で、肝機能の項目は気にされる方も多いと思います。ALT(GPTともいいます)やγ-GTP(ガンマと略されることも多いようです)は肝障害の指標として有用です。ALT(GPT)はアラニンアミノトランスフェラーゼという酵素の略で、肝臓を構成する肝細胞の中に多くふくまれています。通常は、肝細胞内からこのALT(GPT)酵素が血液中に漏れ出ることはありません。ですから、血液中のALT(GPT)値が高いことは、肝細胞が(ちらちらとではありますが)破壊・死滅して、細胞内に含まれていたALT(GPT)酵素が血液中に漏れでてしまっていることを意味します。正常値は30U/ L以下です。

ALT(GPT)値が高くなる原因は様々です。肝炎ウイルス感染、アルコール接種によるアルコール性肝障害、脂肪肝、慢性肝炎、甲状腺機能異常、薬服用による薬剤性肝障害、胆汁うっ滞、肥満などが代表的です。肝障害が長く続くと慢性肝炎を経て肝硬変へと進行することがあります。血液検査で推移を追うとともに、腹部超音波検査などを組み合わせて適切に対応することがお薦めです。健康診断等のALT(GPT)値等でご心配な際は、ご相談ください。