昨年は京都東山区にある青蓮院門跡の華頂殿であざやかな蓮が描かれている襖を背に中庭を眺めてマイナスイオンを頂戴しました。今年は、左京区にある圓光寺を訪れました。徳川家康が国内教学の発展を図るため学校として伏見に建立した寺で、その後、数回の移転を経て現在に至っているのだそうです。

 

本堂に座って十牛之庭とよばれる池泉庭園を眺めました。紅葉がこれからという時期でもあり、深緑の木々が眼を癒してくれつつ、ところどころにコントラストが効いた紅色をアクセントとしてまとっており、季節の変わりを感じることができました。庭を流れる水の音がさらさらと聞こえます。鳥のさえずり、来訪者の声もハーモニーとして。そしてこの空間にはやさしい風がたゆまず流れ、マイナスイオンを運んでくれていました。無にさせてくれる、気持ちがリセットされる空間でした。1時間ほど座っていたでしょうか。庭をながめては、本を読み、うたた寝をし、また庭をながめてと繰り返して過ごしていました。紅葉を過ぎて冬になると、庭の木々はどのように変わっているのだろう、どんな風が吹くのだろうか、厳冬にぜひ再訪してこの空間を体験したいと感じました。いつかは実現させたいな。

 

行き帰りには、2013年に作庭された奔龍庭という白砂を雲海にみたてた庭園が迎えてくれます。岩々で表現された龍が雲海を駆け抜けているそうです。帰りの際には宝ヶ池方面を背にした庭を眺めることができます。行きの気持ちとは異なって、俗世にもどる準備を整えるようにと教えられている感を受けました。