ハワイ・オアフ島のカイムキという町の交差点角にある喫茶店 ”Coffee Talk”。地元のおじちゃん・おばちゃん達、わいわい話す家族ずれ、一人で読書の人たち、ノートパソコンを持ち込んで仕事している人たち、などなどの音がBGMとして流れる憩いの場としていつもにぎわっています。このお店の名前をお借りした雑談コーナーDr. K’s Coffee Talkの記事を書き始めて今回でvol.70となりました。

Coffee Talkでのゆったりタイム

さて、今回は、ハワイアンサウンドとフラとおしゃべりの夕べ。2023年7月15日(土曜)、大阪・杭全にある仲村酒店でのハワイアンナイトに参加し、パワーチャージをしてきました。

日本屈指のワインを創っている仲村ワインにゆかりのある方々と仲村酒店にゆかりのある方々。ビールを右手に、ワインを左手に、飲んでいるかしゃべっているかで皆さんのお口はずっと動きっぱなし。わいわい感は、ハワイというより、ミュンヘンのビアパブの雰囲気満載。

ほどなくして、ハワイアンサウンドが始まります。ギターとボーカルは、日本のハワイアン音楽界を支えてこられた和田ショーさん。フェス等で唱われているすばらしい歌声はこれまでに何度かの体験で頭の中に記憶として蓄積されていましたが、わずか2mの距離で聴く歌声はそれらの記憶から導かれる予想を遥かに超えていました。体の中にスーーーとしみこむサウンドに癒されました。

フラは工藤明美先生(はじめてお会いする方です)。実は、40分早入りしてリハーサルを拝見していたのですが、もうびっくり。背筋が通った姿勢、指先までしなやかで表現力に溢れるフラ。和田さんの歌声と同様に、私の脳の予想を超えてしまっていたので、「すみなせんが、どちらのどのようなお方なのですか」と失礼な質問的な会話から始めてしまいました。現代フラに加えて古典フラ(フラ カヒコ)の師匠としても活躍されているそう。師事するお師匠さんはケクヒ・カナカオレさんとのこと。ケクヒさんは、フラとハワイ文化において偉大な功績を残したイーディス・カナカオレを祖母に持ち、ハワイ島ヒロでハラウ・オ・ケクヒを主宰するフラ界で大変高名な方。今回のハワイアンナイトでの会話として予想していなかったカナカオレという超超超ビッグネームが出てきて、頭の中の整理がつかず、ただただ感動しながらフラを眺めていました。

ハワイには、人は大地によって生かされているという通念があるそうです。NHK番組“ハワイの暮らし〜優しい時間”でフラを中心とした生活を紹介してくれていたブラッドリー・クーパーさんは、“私たちは、自然と人工を区別しません。大地と水と空気から生まれる全ての物は自然であり、活動の全てが自然なのです”と話されていました。仲村現二さんが、駒ヶ谷の大地で育てられているブドウから生まれる情熱ワインをたくさん飲みながらのハワイアン音楽とフラ。そして参加者も一体となって空間に流れる大地からのエネルギー。この貴重な体験をなにかの形で診療の場でお返しができたらと感じながらの5時間でした。