血圧が高い状態が続く(高血圧)ことは、心不全、心筋梗塞、脳出血、慢性腎臓病などの重大疾患の発生と関連します。これらの病気は、症状が乏しい(または症状がない)状態で病期が進行しますので、気づいた時には病期が進行していたということがしばしば経験します。ですから日頃から血圧に目を配り、血圧が高い場合は、高血圧治療によって血圧を適切に維持することが大切です。
血圧を正常に保つにあたり、夜間にも血圧が安定して正常となっていることが大切です。高血圧の方の中で、夜間の血圧が正常な場合と、夜間に血圧が高い場合では、心筋梗塞などの心血管病の発生リスクが後者で約2倍高くなると言われています。
2026年5月9日、大阪市難波区で開催された目指そう健康長寿セミナーに参加し、大阪大学医学系研究科招聘教授の勝谷友宏先生から塩分摂取と夜間高血圧についての講演を聞きました。摂取塩分が多いと体内に水分を溜め込んでしまいます。その結果、夜間に血圧が高くなり、トイレ(排尿)回数が増えます。加えて、塩分過多は、降圧薬の効果を弱めてしまうことにもなり、さらに血圧を高めてしまいます。血圧を良好に保って健康長寿を勝ち取って、楽しく毎日を過ごすーその目標に、当院診療が少しでもお役に立てることが私どもの願いです。