良好・良質な睡眠は、様々な病気の発生(高血圧、脈が乱れる不整脈、脳出血や脳梗塞、咳や気管支喘息などの呼吸器疾患、精神的不安定、脂質異常症などのメタボリック症候群など)を未然に防ぐ観点でも大切です。前回の診察室便りの記事(2026年3月7日)にて、良好な睡眠のための工夫についていくつかご紹介しました。本日は、前回のつづきとして、良好な睡眠につながる日常生活における工夫について、いくつかご紹介します。

 

  • 入浴は就寝1〜2時間前がおすすめ ― 深部体温が低下すると入眠が促進されます。入浴で手足があたたまり皮膚血流が増加することによって、就寝時に手足からの熱放散が促進し、深部体温が低下しやすくなります。そのことにより、入眠が促されます。

 

  • 夜の喫煙は控えましょう ― ニコチンは覚醒作用を有します。ニコチンの血中半減期は約2時間ですので、就寝予定時刻の4時間前からの喫煙は控えましょう。喫煙を控えることにより、睡眠時間と睡眠効率が改善されると報告されています。

 

  • 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと ― アルコールは肝臓で代謝されていきます。そのアルコール代謝物には、睡眠を妨げる作用や交感神経を刺激する作用があります。飲酒量が多くなると、睡眠後半で睡眠の質が顕著に低下し、中途覚醒回数が多くなります。また、睡眠時無呼吸症候群も悪化すると報告されています。“飲酒は十分ほどほどに”がお勧めです。

 

“しっかりと良く眠れたな“と感じながら朝を迎えることは、1日のスタートとしてなによりも大切なものです。前回と今回にご紹介しました日常生活での工夫が少しでも良いヒントとなりますよう、願っております。