C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することが原因で肝臓に障害がでる病気です。放置すると、慢性肝炎を経て肝硬変へと進行するとともに、肝臓癌が高率に発生します。日本では約60万人もの方がC型肝炎に罹患されていると推定されています。C型肝炎の治療は、ここ数年、めざましく進化しました。2014年にC型肝炎の内服治療が始まって以来、新規の内服治療薬が複数開発され、現在では95%以上の患者さんでC型肝炎ウイルスが消滅する、いわゆる“C型肝炎の治癒”に成功する時代となっています。

2018.11.24(土)18時〜

福島で開催された関西肝疾患談話会に参加し、大阪市立大肝胆膵病態内科学教授の河田則文先生から、C型肝炎治療の最新情報についての講演を聴きました。C型肝炎ウイルスの遺伝子タイプや薬剤耐性変異を詳細に検討することで、最適な内服治療薬が選択でき、最近での治癒率は98%に迫る状態とのことでした。

C型肝炎は、罹患期間が長いほど肝臓癌の発生リスクが高くなります。内服治療で治癒に成功した場合でも、それまでの罹患期間に応じた肝臓癌リスクは残ります。すこしでも早いタイミングでの発見と、適切な治療で、肝臓癌のリスクを少しでも取り除くことが大切と言えます。

肝炎ウイルス感染がご心配な方は、血液検査で簡単に判定ができますので、来院ください。また、大阪市は肝炎対策事業として、下記の対象となる方は、無料で肝炎ウイルス検査を受けることができます。当院で実施しておりますので、お問い合わせください。なお、あびこ内科外科大橋クリニックは、大阪府肝炎専門医療機関に指定されており、肝炎の早期発見と治療に注力しております。

 

大阪市肝炎ウイルス検査

対象:20歳以上の大阪市在住の大阪市民で、これまでにB型、C型肝炎ウイルス検査をうけたことがない方。

費用:無料

検査方法:採血によるB型肝炎およびC型肝炎ウイルスの感染検査

詳細については、下記をご参照ください。

http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000371514.html