末梢動脈疾患(PADと略されます)は、心臓や脳以外の動脈の病気を意味しますが、その内の90%以上が閉塞性動脈硬化症という主に下肢動脈から血管閉塞が進行する病気であります。足の冷感、足のしびれ、歩行時のだるさや痛みなどが初期症状です。閉塞性動脈硬化症の罹患率は年齢とともに上昇し、65歳以上では1000人当たり60人以上の方で病気が進行していると言われています。PADは下肢動脈の硬化のみならず全身の動脈状態を反映する病態ですので、適切に検査を行った上で、治療を開始することは、命にかかわる動脈の病気である心筋梗塞や脳梗塞の予防に繋がります。

2019.2.9(土)15時〜、住友病院で開催された動脈硬化における病診連携の会に参加し、血管内治療センター副センター長の金森大悟先生から、PADおよび閉塞性動脈硬化症の最近の動向についての話を聴きました。

PADおよび閉塞性動脈硬化症の初期検査として、血管脈波測定装置によるABI検査(下肢動脈のつまり具合を測定する検査)が重要です。当クリニックでは、フクダ電子製の最新式血管脈波測定装置を導入し、動脈硬化の早期発見に務めております。測定時間は約4分、検査全体で約10分ほどです。予約制にて毎日検査を行っております。検査費用は、一般診察費用プラス3割負担の方で340円、1割負担の方で100円と経済的にも負担の少ない検査です。

足の冷えやだるさでお悩みの方、血圧が高い方、糖尿病をお持ちの方、高脂血症でお悩みの方、ご家族に心筋梗塞の方がおられる方、その他動脈硬化が心配な方はお声かけください。血管脈波測定装置によるABI検査については、下記ホームページをご参照ください。