腰が痛む・足が痛む・肩が痛むというお悩みは医療機関を受診される際の患者様の訴えの中でいつも上位を占めています。腰だけでなく足まで響くような痛みや、肩から腕にかけて痛む場合は、神経や神経根などが圧迫を受けたりして障害されることによる痛みの場合も多く、このような痛みを神経障害性疼痛と呼びます。衣類が触れるだけで痛みを感じたり、冷風に当たると痛むような症状は、神経障害性疼痛の特徴的症状でもあります。

2019.3.30(土)18時〜、

大阪で開催された疼痛治療を語る会に参加し、富山大学整形外科診療教授の川口善治先生から、神経障害性疼痛の病態と薬剤開発動向についての話を聴きました。痛みのコントロールは、まずは従来の鎮痛薬の内服ですが、時に漢方薬を追加すると効果が高まることもあります。しかしそれらで十分な鎮痛が得られない場合には、神経障害性疼痛の薬で痛みを軽減できることも多くあります。内服量をゆっくりと調整する必要がありますので、鎮痛薬でも痛みがよくならない方は一度ご相談ください。