しっかりと眠れない、なかなか寝付けない、就眠中になんども目が覚める、朝早く目が覚めてそれから寝付けない、などの睡眠に関するお悩みは、日々の悩みとして蓄積していきます。不眠が蓄積していくと、高血圧、脈が乱れる不整脈、脳出血や脳梗塞、咳や気管支喘息などの呼吸器疾患、精神的不安定、脂質異常症などのメタボリック症候群などの様々な病気の発生をもたらすこともあります。良好な睡眠は、病気の発生を未然に防ぐ“未病“にとって大切です。

良好な睡眠が取れていると感じていただけるよう、診察の際に日常生活での工夫をいくつかお話することがあります。下項にそのいくつかをご紹介します。また、それらで改善しない場合は、必要に応じて睡眠導入剤(睡眠薬)の処方も行っております。
2026年3月7日、梅田で開催された大阪府内科医会開催の睡眠診療セミナーに参加し、大阪公立大学精神・神経医学講座講師の黒住日出夫先生から、不眠に対する工夫と睡眠薬内服の工夫についての講演を聞きました。“良好な睡眠で日常生活を楽しく”、大切な事柄です。
- ① 眠たくなってから床に就きましょう。就床時刻にこだわりすぎない。 ― 眠たくなるタイミングが就床のタイミング。眠ろうとする意気込みは頭をかえって冴えさせ、寝つきを悪くすることがあります。
- ② お昼寝をする場合は、12時〜15時の間で、長くて30分がおすすめ。 ― 日中の眠気を解消することは、日中の作業能力を向上させ、良好な睡眠をもたらすことがあります。
- ③ 眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに ― 就床で長く時間をすごしていると、熟眠感が減ってしまいがちに。必要な時間だけ就床で過ごすことで熟眠感が増します。ですので、時には、遅寝・早起きの工夫も効果がある場合があります。