糖尿病の状態では、血糖値が高い状態がつづくことで血管障害が発生します。ですから、糖尿病治療の大事な目的の一つに、血管障害が引き起こす病気(心筋梗塞、腎臓病・腎不全、網膜症、下肢動脈閉塞症など)の発生を予防することが挙げられます。適切に選択された糖尿病薬を定期内服することは重要です。加えて、食事に気をくばり、少しでも食後の過血糖状態を予防することも内服治療と同じレベルで重要となります。
 
2026年7月15日、阿部野で開催された糖尿病フォーラムに参加し、大阪鉄道病院院長の福井道明先生から、“糖尿病治療―内服薬と食事工夫による総合戦略”の講演を聞きました。なるべくゆっくりと食べる、そのための工夫をいろいろと重ねることで、1回の食事接種カロリーを抑え、体重増加・肥満・糖尿病高血糖を防いでいく、その積み重ねの重要さを解説されました。ゆっくりと食べるための工夫について、特にお勧めの5つを以下に列記します。これらをご参考いただき、1つまたは2つでも時には取り入れてみてください。

ゆっくりと食べる工夫
その① 1口ごとにお箸を置く
その② 20分以上をかけて食事する
その③ よく噛む(1口20〜30回がおすすめ)
その④ 野菜・汁物・たんぱく質から食べる
その⑤ 丼・麺・菓子パンなど早食いできる食品は勤めてゆっくりと

いずれにしても、満腹を感じる前の食べ過ぎを防ぐことが糖尿病治療と予防に大切です。

福井先生は、マインドフル・イーティングの大切さも強調されていました。私自身初めて耳にする単語でしたが、とっても為になる工夫と感じました。これについては、別記事でお伝えしたいと思います。