日本大学生理学教室三木敏夫教授が学会長、私大橋がLocal Organizing Committee Chairmanとして2025年10月22〜25日、虎ノ門ヒルズにて開催致しましたCell Transplant and Regenerative Medicine Society(CTRMS, 国際細胞移植再生医療学会)国際会議報告の第5報です。

学会2日目18時〜、学会参加いただいた方々の懇親を深める企画としてWelcome receptionを開催し、約250名に参加いただきました。開始にあたってKeynote Lectureを行いました。私が30年に渡り研究を行なっております“臓器を創る“をテーマに、細胞治療から臓器創生への展開、未来の医療への架け橋役としての20分講演でした。

写真スクリーンにお示ししていますのは、私の研究成果の一例で、実験動物体内に創った肝臓です(向かって右側の腎臓の場所に大きな肝臓ができています)。臓器を創る研究では、世界的リーダーの一人と自負しております。肝硬変症に対する肝臓移植、心不全に対する心臓移植、腎不全に対する腎臓移植、糖尿病に対する膵島移植、難病に対する幹細胞移植が行われている現状において、組織・臓器移植治療の次世代展開として臓器を創り上げる研究開発は大変重要です。様々な病気の細胞治療開発を目指して学会に参加されていた方々に、心に残る、応用性の高い情報発信としての講演ができたかと思っています。

 

肝臓病の発生機構の解明、肝硬変・肝障害・肝不全治療開発の第一人者である、ピッツバーグ大Eric Lagasse教授と講演直後に情報交換。

肝臓病の発生機構の解明、肝硬変・肝障害・肝不全治療開発の第一人者である、ピッツバーグ大Eric Lagasse教授と講演直後に情報交換。

講演の後には、数えることができないほど多くの方々と情報交換を行いました。写真は、ハーバード大Beth Israel Deaconess Medical Center 移植研究所のMaria Coulmanda教授、学会長の三木教授との情報交換。

発表の直後には、ピッツバーグ大学McGowan再生医学研究所のEric Lagasse教授が壇上まで来てくれ、短時間で物凄い勢いでの情報交換を行いました。また、その後の懇親会では、臓器が実際としてできていることに驚きと称賛の声を多くの方々からいただき、そして、熱い情報交換が続きました。