基礎医学研究の発展を加速させ、それら研究成果を新しい治療法の開発に繋げていくことは、様々な病気で悩んでおられる方々にとって、その実現を1日も早くと願われているものと思います。
Cell Transplant and Regenerative Medicine Society(CTRMS, 国際細胞移植再生医療学会)は、病気の理解を細胞レベルで深めることによって、細胞を病気から回復させ、病気全体を改善させることを目指す学会です。細胞機能や病態の解析、各臓器の機能を発揮させるための細胞の修飾法の開発、臨床細胞治療実施を目指した細胞の保存や保管技術の確立、様々な病態に対する細胞治療の治療方法の確立、臨床試験結果の評価などなど、次世代医療の開発を目指す世界の研究者・臨床医の会員で構成されています。対応する病気は、糖尿病、腎臓病、心臓病、肝臓病、パーキンソン病などの脳神経疾患、骨や関節疾患、血液疾患、遺伝性疾患、ワクチン開発と幅広く、それゆえ、疾患間でのコミュニケーションができ、全体の開発を加速させてくれている優位性のある学会です。
本年度学会(CTRMS 2025)は、東京虎ノ門ヒルズにて10月22日〜10月25日に開催されました。私は、3年前から本学会開催のLocal Organizing Committee Chairman(日本地区組織委員会、委員長)として、開催地の選挙活動(東京、イタリア、カナダが立候補し学会役員選挙で東京開催が決定した)、開催準備、東京都との各種交渉、会場の予約準備、学会運営、参加者との各種交流を行いました。
10月25日16時に大反響&大成功にて本会を終えることができました。その中で私が担当しました内容をいくつかを当HPにて今後ご報告します。