インフルエンザの流行期となってきました。本年のインフルエンザ治療でのニュースは、新しい薬が登場したことでしょう。この薬は、1回2錠内服(体重80kg未満の成人の場合)するだけで抗インフルエンザウイルス治療ができるお薬です。さらにすばらしい点は、従来治療薬のタミフルと比べて、患者さん体内のウイルス量をすばやく減らしてくれるという治療効果ですぐれている点です。インフルエンザウイルスの複製過程をブロックするため、症状の悪化を効果的に食い止めることが期待されます。本年の春シーズンも含めて、当クリニックで約10名の患者様に処方を行い、フィードバックを伺った範囲では、期待より早く症状がよくなったと喜ばれた方が多い印象を受けております。

2018.12.8(土)18時〜、

難波で開催されたインフルエンザ治療フォーラムに参加し、インフルエンザ治療におけるup to dateの情報を集めました。インフルエンザは、通常は的確な診断のもとの治療で軽快しますが、時に、脳症を併発することや、二次感染としての肺炎の発症によって、生命に危機をおよぼす場合があります。1918年に5000万人以上が死亡したパンデミックインフルエンザ(スペインかぜ)では、死亡原因の多くが、肺炎球菌などによる細菌性肺炎によるものであったとされています。重症化を防ぐためにも、適切なタイミングでの肺炎球菌ワクチン接種と、毎年のインフルエンザワクチン接種が大切だといわれています。当院では肺炎球菌ワクチン接種も対応しておりますので、ご相談ください。